TRANSIT(トランジット)20号 美しきミャンマーの宝もの (講談社 Mook(J)) これまで出版されたミャンマー本の中でも、質量ともに抜群の充実度ムックです。ミャンマーの地理・歴史から、現在の風俗、現地レポートまで、かなり突っ込んだ説明がされています。従来の学術論文やレポートとは一線を画す、雑誌ならではの、学習参考書風のミャンマー年表など分りやすい記述も魅力。
「生きづらい日本人」を捨てる (光文社新書) アジアに暮らす日本人たちへのインタビューを収めたルポタージュ。海外で一旗揚げようというタイプの人は出てこない。東南アジア特有の、そんなに思い詰めなくもなんとかなるだろう、という空気感が文章から伝わって来る。
リバース・イノベーション 新興国でビジネスをする際に示唆に富んだ本。新興国市場では、現地の購買力で購入できる価格帯で商品・サービスを提供する必要がある。新興国向けに、ゼロベースで開発した低コストの商品・サービスを、先進国へ逆流させて、新たな市場を創出するプロセスと方法論が、豊富な事例と共に紹介されています。
2666 スタイリッシュなガルシア・マルケスみたいな作風のロベルト・ポラーニョの大著。ハードボイルドな文体で、白昼夢みたいな現実が、延々と繰り広げられる。ハマると中毒性があります。対象を突き放したクールな文体は、何かオレ、カッコいい本読んでるなという自己満足感も得られます。ただし異様に長い。活字中毒者でかつ時間がある人向け。
21世紀の世界文学30冊を読む アメリカ文学のガイドブックとして、柴田元幸著『アメリカ文学のレッスン』以来の面白さでした。21世紀のアメリカ文学の見取図が一望できます。どんな作家が、今の米文学界で旬なのか、手軽に知ることができます。紹介されている本が、みんな面白そうで、全部読みたくなる。
オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス) 全米批評家協会賞、ピュリツァー賞のダブル受賞作。オタクの視点から見た現代アメリカの社会・生活・ライフスタイルが活写されてます。アニメ『AKIRA』とかウルトラマンとか、日本のサブカルチャーも大量に作中登場。主人公が、ドミニカ系アメリカ人というマイノリティであることが新しい。思い切りポップなラテンアメリカ文学。近年読んだ